イタリア映画その2

イタリア映画祭、観て勝手に採点。

「私のことを覚えていて/Ricordati di me」★★★★☆
イタリアのバラエティ番組には番組の合間に超ビキニのダンサー達が必ずといっていいほど登場する。日本と違ってセクシーアイドルからバラドルなどへの「栄転」はあまりないらしいが、サッカー選手の彼女だったりはするらしい。映画は家族の物語で一家の娘がこの番組付属ダンサーに抜擢されるエピソードがあってその過程が過酷。芸能界ってコワイね(笑)。また夫婦喧嘩のシーンで奥さんが真剣に怒ってるのだけど日本人的にはあまりにも感情的というかヒステリックすぎて、多分笑うシーンじゃないと思うのだけど会場からは笑いがもれてちょっと違和感。良くも悪くも今どきのイタリア人家族なのかも。マンマがパスタ作ってみんなでいただきまーす、という話では全然ないけど、楽しかった。

「ローマの人々/Gente di Roma」★★★★☆
エットーレ・スコラならではの期待通り。バスの女性運転手が狂言回しではないが合間合間に出て来るものの、筋書きはなく、ただ淡々と人々が描写される。でも私たちが思うローマ人でなく、いわゆるローマという大都会に住む外国人をはじめとするマイノリティへその視線は注がれている。多少は旅行経験があるので、「あ、あの何番のバス乗ったなあ。あの広場から駅にいくんだよね」なんて思い出して、ものすごくイタリアいきたくなる。ローマ弁ってなんか聞き取りにくい。普通のイタリア語も聞き取れないけど。

「愛の果てへの旅/Le conseguenze dell' amore」★★★★★★
上記の2作がお目当てで、ついでに観た作品だったのだが、意外や大当たり。メロドラマ臭い邦題をつけたセンスを疑うけど、とってもスタイリッシュかつクールな作品。音楽もかっこいい。来日した助演女優がいうように、この作品はその映像のリズムがすごく重要視されている。テンポがいいというのでなくて、韻律がクールなのだ。スイスとマフィアがでてきたら「資金洗浄」しかないのはお約束かもしれないけど、でも上記すべてに言えることだが、イタリア映画=「ニューシネマパラダイス」のようなものでは全然ない。全然ないから日本で封切られずこういう機会にしか観られないのでもあるけど。

ここまで一日でつづけて3本みた。そして翌日に次の2本。

「スリー・ステップ・ダンス/Ballo a tre passi」★★★1/2☆
たとえばフェリーニの映画にあるような脈絡のなさがイタリア映画らしいなと思わせる作品だった。春夏秋冬をテーマに相互につながる4つのエピソードからなるのだが、フェリーニの「アマルコルド」がめぐりめぐって1年のお話ならば、こちらは少年、青年、中年、晩年という大きな流れの隠喩でもある。でも、最後が私には意味不明だった。

「愛はふたたび/L'amore ritrovato」★★☆☆☆
未練たらたら不倫三昧だけど別れたら女の方が前向きだね、というコテコテのラブストーリー。

と、感想文を書いてみました。最後にこの機に来日してる俳優監督らによる座談会があって、人気俳優のステファノ・アッコルシ(最後の作品に主演している)が「イタリアではもう『自転車泥棒』や『甘い生活』なんて観た事ない人の方が多いけど、ここ(会場)にいる人って観た事ある?」と会場に聞くと、大多数が(私も)挙手。残念だけど今の人はそういう昔のいいものを観る人がいないという話に持っていきたかった彼が「ここにいる人たちは特殊だよ(笑)」という一幕も。
イタリア好きイタリア映画好き大集合なので当然の結果なのだけど、やっぱり、私もどれも楽しく鑑賞したのでした。

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