イタリア映画祭☆2011 その1

大型連休のお楽しみ、「イタリア映画祭」→HPに今年も行ってきました。

震災や原発事故にも負けず、今年も開催!ではありますが
イタリアからのゲスト(監督や俳優さん)が今年はゼロ。
そのため座談会&サイン会が中止になり、
かわりに過去作品のチャリティ上映会が開かれるなどの一部変更もありましたが、
フタをあけてみれば、毎年どおりの大盛況でありました。
デロンギのエスプレッソマシンの試飲には数回お世話になりました。おいしかった。買えないけど。

そんなわけで、今年もなんとか全12上映作品中、8本を鑑賞。
メモがわりに、感想などまとめてみました。順番はだいたい観た順。

「タイトル」原題(監督名)個人的好みによる★は、5個満点。
→IMDB で、Internet Movie Databaseの該当ページにリンクしてます。

* * *

「われわれは信じていた」 Noi credevamo(Mario Martone) ★★★☆☆ →IMDB

今年はイタリア統一150周年で、イタリア的には記念すべき年です。

この映画はそのイタリア統一をこころざし運動する、無名の青年たちの
友情と苦難、そして挫折の物語。
統一運動のリーダー、ジュゼッペ・マッツィーニ(トニ・セルヴィッロ)は
現在ではイタリア建国の父の一人とも言われているそうですが、銅像が建ったのは100年後とか。
つまり、統一直後には評価されてなかったそうです。
なぜなら、当時から共和制を求めたマッツィーニの他に
王政による統一をめざす人たち(実際にはコレになった)、
とにかく革命だ!暗殺だ!な血気さかんな若者らが求める統一、と
いろいろあったようです。大変ですね。

映画祭初日の演目でもあった本作は、実はその前日、
イタリア文化会館で行われた前夜祭でも上映され、幸い観る機会を得ました。
歴史、とりわけ近代史の疎い私は、つづけて2回みて何とかついて行けました(汗
★が3つなのは、私が歴史わからんのと、長すぎ(ほぼ3時間)のせい。

そんなわけで、とにかく重厚かつヘビーな歴史ものでした。
これから観る機会のある方は、当時の歴史をざっと頭に入れておくことを強くお勧めします。

イタリア統一150周年といえば、すてきなビデオクリップがあります。
映画祭でも本編に先んじて何度か上映されましたが、
文化会館での時は「ビデオクリップで国歌が流れるので、その時は起立するよう」と呼びかけが。
とゆーわけで、起立してみてね!
主題のNata per unireとは「統一するために生まれた(イタリア)」って意味です。

* * *

「はじめての大切なもの」La prima cosa bella (Paolo Virzì)★★★★☆ →IMDB

ガラリ変わって、セクシーで天真爛漫(つーか、ちょっとおバカ?)な若きママの一代記。

主演のミカエラ・ラマゾッティは、同監督の「見わたすかぎり人生」(映画祭2009)でも
セクシーなシングルマザー役ででてましたが、よっぽど監督のお気に入り??
なんと「見わたす〜」の翌年、この監督と結婚してるんですねw
そりゃ、好きなわけだ。

とはいえ、今映画祭でもお馴染みのフランチェスカ・アルキブージ(「ハートの問題」映画祭2010)、プーピ・アヴァーティ監督最新作にも出演と、要チェック女優さんのようですよ。

映画は、イタリア女の根性や気合いを微塵も感じさせず、
男を利用する知恵があるわけでもなく、ただ男性の「好意」をありがたく素直にうけとって生きていく。
そんな、美人だけどオツムだいじょーぶか?(主観です)な、みんなから愛されちゃうママと、
人生翻弄された子どもたち、周りの人たちの、なぜか泣き笑いほのぼのドラマ。
ほんとにヒドイ話なんだけど(で、★マイナス1)、
なぜかそれがエエ話になって、涙さそって〆るのは、監督の力技か。
よーするに、おもしろかったです。

おばあちゃんになった彼女を演じるのは大女優ステファニア・サンドレッリ。
「イタリア式離婚狂想曲」(1961)で、
マルチェロ・マストロヤンニ演じる役が、なんとか妻と離婚して結婚したがった若い娘の役の人。

劇中でも使われ、エンドロールに流れる主題歌は、
実力派の若手女性歌手Malika Ayaneによる、
映画と同名タイトルの「La prima cosa bella」。
これはカバー曲で、元は1970年のNicola Di Bariによるものだそうです。

* * *

「アルデンテな男たち」 Mine Vaganti (Ferzan Ozpetek)★★★★★ →IMDB

今夏にタイトルも「明日のパスタはアルデンテ」と一新して封切公開作品の、ジャパン・プレミア。
原題は「浮遊機雷」という軍事用語でもあるけれど、ようするに
フラフラしてて困ったヤツみたいな使われ方もするようです。
そんな主人公たちのお話。

たいてい本映画祭のタイトルは直訳が多いのですが、本作はすでに一般公開が決まってて
それに合わせてのタイトルネーミングなのでしょう。
主人公んちの家業がパスタ工場だからと思われます。
イタリアでの映画キャッチコピーは「いちばんややこしい愛のカタチ、それは家族」って感じ。

映画祭では、もうお馴染み中のお馴染みみたいな監督ですが、
名前がイタリアっぽくないのは、イスタンブール生まれで
学生時代に映画を勉強しにイタリアに来て、今はイタリア人ってことらしい。
で、この監督の作品では、よくゲイの青年が主人公にでてきますが、
今回も、それです。
ステキなお友だちもいろいろ出てきます。
とはいえ、やはり主題は家族と若者(ゲイ関係ない)の葛藤をひとつひとつ乗り越えてゆく姿。

主題歌は、これこそ懐メロカバー曲っぽいですが、れっきとした新曲。
Nina Zilliという若手女性歌手の出世作となった「50 mila」(50 thousands)が使われてます。
デュエット曲として2009年にブレークしたようですが、映画はソロで歌ってます。
もともとレトロっぽい芸風の方らしい。
ビデオクリップには、劇中シーンもふんだん。

他にも、往年の歌手Patty Pravoの「Pensiero stupendo」(驚くほどの想い、の意)など、
イタリア語版のwikiでは、今映画祭に出品してる作品の中で唯一
サントラ盤だけで新たに1wikiページ出来てるほどの充実ぶり。

* * *

「星の子どもたち」 Figli delle stelle (Lucio Pellegrini)★★★★★ →IMDB

タイトルと同名の「Figli delle stelle」という往年の大ヒット曲
(Alan Sorrenti、1977年に16週連続トップ10にランクイン!)があって、
劇中では、そのレコードをかけてみんなで踊るという印象的なシーンに原曲が、
エンドロールでは、中堅人気女性歌手Irene Grandiによるカバーで同曲が使われています。

先の「はじめての大切なもの La prima cose belle」といい、
イタリア公開2010年作品には、
往年の名曲からタイトルを拝借する作品がいくつかあったようですね。
もちろん、その曲が効果的に劇中でも使われています。

主演のピエルフランチェスコ・ファヴィーノ、そして
ジュゼッペ・バッティストン。本映画祭ファンならすっかり見慣れた俳優さんたちが、
みんな成りゆきで必死にトンチンカンなことしてて、かなり笑えます。

ファヴィーノはハリウッド作品にもいくつか出ていて、
最近では、トム・ハンクスと競演した「天使と悪魔」のイタリア人刑事役がいちばん有名かな。
今作では、うってかわって、ドタバタ暑苦しい濃いキャラを好演。
こういうはっちゃけた役からシリアスクールな役まで、本当に芸幅がひろい。
バッティストンも、芸幅はもちろん、本体の幅が確実に広がっているような。
私はイタリアの渡辺徹と勝手に命名しています。似てない?

劇中では、誘拐された人が、遺言がわりに書いた手紙を
息子に渡してくれ、とお馬鹿な誘拐犯たち(上述の人々)に託すのですが、
そこでは、ルイジ・テンコという、40年前に27歳の若さで自ら命を絶ってしまったけれど
今なおイタリアの音楽界にくっきりと存在しているシンガーソングライターの
「Ragazzo mio」(息子よ)という歌の歌詞がそのまま使われています。
ルイジ・テンコについて、またどんな歌詞か日本語訳を
Piccola RADIO-ITALIAのYoshio Antonioさんが紹介してくれています。

今年は、ツイートでも今映画祭についてのつぶやきが多く、
また #italia_eigasai というハッシュタグもあったりしたのですが、
本作と「はじめての大切なもの」が楽しかった!という方が多いような。たしかにね。

* * *

というわけで、長くなってきたので、後半4本はまたこんど!
(つづく)

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